Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あかひげしんりょうたん
赤ひげ診療譚
山本 周五郎
Lesen Sie 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.548 Zeichen · 47 Bildschirme
たしかにそれはありそうなことだ、と登は思った。
「そうだとするとなおむずかしいな」と登が云った、「むろん新出先生に話してみるが、十九年も只で住んで来たとすると、この辺でいっそ引越したほうがいいじゃないか」
「へえ、それはまあ、そうです」
「そんな面倒なことにかかわっているより、新らしい土地へ移って、さっぱりと新規蒔き直しにやるほうがいいと思うな」
「たぶんそのほうがいいんでしょう」と角三は力のぬけた声で云った、「しかしあの野郎、あんまりあこぎなまねをしやがるから」
「あんた」とおたねが云った、「帰るんならもう帰らなければいけないわ、あたしがうちをあけてるんですもの、あんまりおそくなると諜し合わせたことを勘づかれてよ」
「ちょっと待て」と登は立ちあがった、「とにかく先生に話してみる、先生の意見を聞いてみるから、そのままちょっと待っていてくれ」
登は二人を置いてそこを出た。
去定の診察が終るまで、少し待たなければならなかった。登は食堂へいって茶を啜り、それから去定の部屋へいった。去定は上衣を着替えながら、登の話を黙って聞いてい、次に机へ向かって、その日の調剤を書き始めた。