Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうにんげんエックスごう

超人間X号

海野 十三

Lesen Sie 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.025 Zeichen · 178 Bildschirme

Aozora Bunko

「私は、ここにいます。あなたが見ていらっしゃる一本の立ち木こそ、私の姿です」

女の声は、そういった。しかしそんなばかばかしいことを、大学生たちは信じかねた。木が人間の声をだすなんて、おとぎばなしだ。

「ほほほ、私のいうことを、うそだと思っていらっしゃるのね。では、もっとはっきりお分かりになるように、私は動いておみせしますわ。あなたがた、どうぞこちらの方へ、道を引きかえしていらっしゃってください」

そういう声とともに、その立ち木は枝をぐっと曲げた。それは人間が、腕をさしのばして道を教える恰好と同じに見えた。

「たははは」

「うふふふふ」

二人の大学生は、その場に腰をぬかしてしまった。彼らは、山の中で、お化けの木に出あったと思ったからだ。この次は、二人ともこのお化けの木にたべられてしまうだろう。

「ほほほほ」と、お化けの木は、枝をゆるがして葉をさらさらとふるって笑った。

「ここは、三角岳のメトロポリスです。あなたがたは、ここへいらっしゃったら、世界第一の文化都市へ来たとお思いにならないといけません。私たち路傍の立ち木にも、人間の脳髄と同じような考える器官もあれば、発声の器官もあるのです。