Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
Lesen Sie 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.025 Zeichen · 178 Bildschirme
いつのまにか雷雲はさり、けろりかんと午後一時の陽がさしこんでいる。
室内は、ますます明かるく照らしだされた。室内は、おそろしく乱れている。足の踏み場もないほど、こわれた物の破片で、いっぱいであった。
天井に、大きな放電間隙の球が二つ、前と同じ姿でぶらさがっているが、それから下へ出ていた二本の針金は、どこかへ吹きとんでしまってない。
その下に、六本のいかめしいプッシング碍子の台の上にのっていたガラスの箱は、碍子を残しただけで、あとかたもない。
曲面盤もなければ、ガラスの皿もない。そのガラスの皿の上にのっていたぶよぶよした灰色の塊――谷博士の作った「人造生物」も、どこへ行ったか、見えなかった。そしてあたり一面に、ガラスや金属やコンクリートの破片が乱れ散っていた。
「ああ、あたたかくなったと思ったら、こんどは非常にねむくなった。ねむい、ねむい」
しゃがれた声が、壁ぎわから聞こえて来た。博士がいったのではない。
「ああ、ねむい。しばらくねむることにしよう。どこか、ねむるのに、いい場所はないだろうか」
壁の穴のそばに立っていたグロテスクな機械人間が、がっちゃん、がっちゃんと動きだした。