Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうにんげんエックスごう

超人間X号

海野 十三

Lesen Sie 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.025 Zeichen · 178 Bildschirme

Aozora Bunko

「はい、もう部屋にかえって寝たと思いますが、見てまいりましょうか」

「きょうはおそいから、もういいよ。しかしあの五人の行動にはちょっとふにおちないところもある。あすからあの部屋に、電臓をしかけて、その行動をいちいち報告させるようにしてくれ」

「はい。かしこまりました。何にしかけましょうか」

「テーブルか、壁か、そうだ。壁がよかろう。むかしから壁に耳あり、というからな。はっはっは」

博士は、自分のしゃれが、愉快でたまらないというように、両手をひろげて、大声で笑った。

「おい、着物をくれ」

「はい……」

機械人間は、そばのテーブルの上においてあった博士の着物をとって渡した。じつにべんりな機械である。人間ならば、こんな真暗闇の中では、何も目に見えないし、一歩も歩けはしないのに、この機械人間は、ちゃんと迷いもせずに、歩いたり、品物を見つけたりするのである。

「サルはどうしている。食物はよく食べているかね」

「はい。どうしておれを、こんな檻の中へ入れるんだ、などといって、大あばれにあばれておりますが、大丈夫ですよ。くたびれて寝てしまったようです」

このふしぎな場所では、機械人間ばかりか、ふつうの動物や植物、いや生命を持たない道具までが、動いたり、話したりするのであったから、サルが話をするというのも、けっしてふしぎはないのである