Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
Lesen Sie 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.025 Zeichen · 178 Bildschirme
「見張りはなにをしているんだ。この建物から夜のあいだに出はいりすれば、かならず電波探知機で、非常警戒のベルが鳴るはずなのに、機械は故障でも起こったのか」
「いいえ、機械にも何も異状はありませんし、見張りの機械人間も、だれの姿も見うけなかったと申しております。窓も戸口も内がわから鍵がかかっていて、逃げだした形跡はどこにも残っておりません」
「よーし、それではあいつらは、まだこの研究所からは逃げだしていないな。きっとわしの姿を見てこわくなって、どこかへかくれて、青くなって、がたがた震えているのにちがいあるまい。そんなスパイを生かしてかえしては、せっかくのわしの計画も水の泡だ。研究所の中を隅から隅まで、捜索して、あいつらの居所を探しだせ」
X号はかんかんになって、しきりにどなりたてたのである。
まもなく、研究所の内部には、けたたましいサイレンの音が鳴りひびいた。
――非常警報発令、非常警報発令――
研究所にやって来た五人の少年は、恐るべき敵のスパイであった。全力をあげて、彼等の行方をさがしだせ。万一ていこうしたならば、即座になぐり殺してさしつかえない――
このような恐ろしい命令が、ラウドスピーカーから、研究所の建物中にひびきわたった。