Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
Lesen Sie 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.025 Zeichen · 178 Bildschirme
この阿弥陀堂は、やはり塀ぎわに建っている独立のかんたんな堂であって、お寺のお堂のような形はしていなかった。しかし中にはいってみると、お寺の本堂そっくりだった。奥の正面には、西をうしろにして木像の阿弥陀如来が立っており、その前に、にぎやかな仏壇がこしらえてあった。電灯を利用したみあかしが、古ぼけた銀紙製の蓮の造花を照らしていた。線香立や焼香台もあった。
火辻軍平のなきがらのはいった棺桶は、この前にはこびこまれ、北向きに安置された。それから太い線香に火が点ぜられ、教誨師が焼香し、鉦をたたき、読経した。この儀式はまもなく終り、一同はこの阿弥陀堂から退出した。
あとは阿弥陀さまと棺桶ばかりとなった。夜はいたくふけ、あたりはいよいよしずかになり、ただ一つの生命があるかのように燃えていた線香も、ついに最後の白い煙をゆうゆうと立てると、灰がぽとりとくずれ、消えてしまった。こうして堂の中は死の世界と化した……。
めりめりッ。とつぜん仏壇の横手の鉄格子が、外からむしりとられた。太いまっ黒な手が、外から窓へさしいれられた。人間の腕ではない。くろがねの巨手だ。
と思うまもなく、醤油樽ほどある機械人間の首がぬっと窓からはいって来た。