Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
Lesen Sie 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.025 Zeichen · 178 Bildschirme
あなたは、谷博士に似ているが、目はよくお見えになるようです。すると、あなたはほんとうの谷博士ではないということになりますねえ」
「あっはっはっは。なにをいうか、君たち。なにも知らないくせに。まあ、こっちへ来たまえ」
「いやです。おい、みんな早く、外へ出よう」
戸山のことばに、少年たちはすばやく博士ののばす手の下をくぐり、塔から外へとびだした。そして足のつづくかぎりどんどん走って、山をおりた。
一軒の警官の家の前へ出ると、その中へとびこんだ。
「たいへんです。大事件なんですから。東京の警視庁へ電話をかけてください」
「だめだねえ。この電話は、一週間まえから故障で、どこへも通じないんじゃよ」
「ちぇッ。しょうがないなあ」
少年たちは、そこをあきらめて、またふもとの方へ走った。そして東京への電話の通ずる家を探したが、なかなか思うようにいかなかった。
少年たちが目的を達して、警視庁と話のできたのは、その翌朝のことだった。
「せっかく知らせてくれたが、おしいことに、まにあわなかったねえ」
と、電話口に出た捜査課長はいった。
「どうしたんですか。まにあわなかったとは」
「というわけは、きのうの真夜中のことだが、雷鳴の最中に柿ガ岡病院に怪人がしのびこんで、谷博士の病室をうちやぶり、博士を連れて、逃げてしまったのだ。