Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おどるびじんぞう
踊る美人像
野村 胡堂
Lesen Sie 踊る美人像 (おどるびじんぞう) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.460 Zeichen · 31 Bildschirme
尤も、気が付いて見ると、雪子は足が悪かったのです。足の悪い人が、ジャズに踊り狂う一座に入って居たら、どんなに見じめなものか。十次郎はツイ同情らしい眼を、この娘の淋しい顔に注いで居りました。
「申上げ度いことがあるんです、そして御智慧を拝借し度いことが――」
訴えるような眼差しを見ると、十次郎はツイ斯う言わなければなりませんでした。
「廊下へ出ましょう。少し風に吹かれないと毒です」
二人は廊下を真っ直ぐに進んで、このアパートの浅いベランダに出て居りました。
「千種さん、今晩姉の身の上にどんな事が起ったでしょう。詳しくお話し下さいませんか。私、心配で心配でたまらない事があるんです」
雪子は物の影のように、淋しく寄り添います。
「と言うと――」
「姉の命は、誰かに覗われて居るんです」
「どうしてそんな事がお解りです」
「御存じの通りの姉ですから、一向気にしませんが、それはそれは恐ろしい脅迫状が、毎日のように舞い込むんです」
「…………」
「それから、舞台で姉の頭の上へ、倒れる筈のない大道具が倒れたり、姉の取り寄せたランチへ、毒薬が振りかけてあったり、後から後からと怖いことが起るんです」