Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぎんがてつどうのよる

銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

Lesen Sie 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.529 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

虹の絵の具皿

むかし、ある霧のふかい朝でした。

王子はみんながちょっといなくなったひまに、玻璃でたたんだ自分のお室から、ひょいっと芝生へ飛びおりました。

そして蜂雀のついた青い大きな帽子を急いでかぶって、どんどん向こうへかけ出しました。

「王子さま。王子さま。どちらにいらっしゃいますか。はて、王子さま」

と、年よりのけらいが、室の中であっちを向いたりこっちを向いたりして叫んでいるようすでした。

王子は霧の中で、はあはあ笑って立ちどまり、ちょっとそっちを向きましたが、またすぐ向き直って音をたてないように剣のさやをにぎりながら、どんどんどんどん大臣の家の方へかけました。

芝生の草はみな朝の霧をいっぱいに吸って、青く、つめたく見えました。

大臣の家のくるみの木が、霧の中から不意に黒く大きくあらわれました。

その木の下で、一人の子供の影が、霧の向こうのお日様をじっとながめて立っていました。

王子は声をかけました。

「おおい。お早う。遊びに来たよ」

その小さな影はびっくりしたように動いて、王子の方へ走って来ました。それは王子と同じ年の大臣の子でした。

大臣の子はよろこんで顔をまっかにして、