Japanische Klassiker mit Furigana
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ぎんがてつどうのよる
銀河鉄道の夜
Lesen Sie 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.529 Zeichen · 155 Bildschirme
「その十力の金剛石は春の風よりやわらかく、ある時はまるくあるときは卵がたです。霧より小さなつぶにもなれば、そらとつちとをうずめもします」
まひるの笑いの虹をあげてうめばちそうが言いました。
「それはたちまち百千のつぶにもわかれ、また集まって一つにもなります」
はちすずめのめぐりはあまり速くてただルルルルルルと鳴るぼんやりした青い光の輪にしか見えませんでした。
野ばらがあまり気が立ち過ぎてカチカチしながら叫びました。
「十力の大宝珠はある時黒い厩肥のしめりの中に埋もれます。それから木や草のからだの中で月光いろにふるい、青白いかすかな脈をうちます。それから人の子供の苹果の頬をかがやかします」
そしてみんながいっしょに叫びました。
「十力の金剛石は今日も来ない。
その十力の金剛石はまだ降らない。
おお、あめつちを充てる十力のめぐみ
われらに下れ」
にわかにはちすずめがキイーンとせなかの鋼鉄の骨もはじけたかと思うばかりするどいさけびをあげました。びっくりしてそちらを見ますと空が生き返ったように新しくかがやき、はちすずめはまっすぐに二人の帽子におりて来ました。はちすずめのあとを追って二つぶの宝石がスッと光って二人の青い帽子におち、それから花の間に落ちました。