Japanische Klassiker mit Furigana
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かのように
阿部一族・舞姫
Lesen Sie 阿部一族・舞姫 (かのように) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 69.875 Zeichen · 141 Bildschirme
一週間程立った。春と一しょに泊らせていた薄井の下女が暇を取って、師団長の内へ住み込んだ。春の給料が自分の給料の倍だというので、羨ましがって主人を取り替えたそうである。そこで薄井では、代に入れた分の下女を泊りによこさないことになった。石田は口入の上さんを呼んで、小女をもう一人傭いたいと云った。上さんが、そんなら内の娘をよこそうと云って帰った。
口入屋の娘が来た。年は十三で久というのである。色の真黒な子で、頗る不潔で、頗る行儀が悪い。翌朝五時ごろにぷっという妙な音がするので、石田は目を醒ました。後に聞けば、勝手では朝起きて戸を閉めるまで、提灯に火を附けることにしている。提灯の柄の先に鉤が附いているのを、春はいつも長押の釘に懸けていたのだそうだ。その提灯を久に持っていろと云ったところが、久が面倒がって、提灯の柄で障子を衝き破って、提灯を障子にぶら下げたということである。石田は障子に穴のあるのが嫌で、一々自分で切張をしているのだから、この話を聞いて嫌な顔をした。
石田は口入屋の上さんを呼んで、久を返したいと云った。返して代を傭う積であった。ところが、上さんは何が悪いか聞いて直させると云う。