Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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じんちゅうにっし(いこう)

陣中日誌(遺稿)

山中 貞雄

Lesen Sie 陣中日誌(遺稿) (じんちゅうにっし(いこう)) von 山中 貞雄 (やまなかさだお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.092 Zeichen · 17 Bildschirme

Aozora Bunko

(井上金太郎 宛)

遂に僕も「戦争」に参加しました。そして悪運強くマメで居ます。御安心下さい。

○○の敵中上陸から北支派遣が上海派遣と早変りです。此処は南京豆と南京米とそして南京虫の本場です。

(井上金太郎 宛)

揚子江岸に上陸して南京入城に至る迄の一ヶ月間はまことに、はや、タイヘンなもンでした。幸い悪運強くも無事で居ります。御安心下さい。

煙草が無くなると、よもぎの枯葉をきせるにつめて喫います。なかなかよろしい。何処がよいかと言うとよもぎは道端と云わず山と云わず野と云わず南支至る処にあります。いくら喫っても無くならない。それに煙草は稀に一本喫うと直ぐに又喫いたくなる。こたえられません。処がよもぎは一度喫うと当分は喫う気がしません。真とに経済的に出来上ッとるです。欠点は煙草の味がしない事です。まっこう臭いです。

酒はチャン酒をやります。チャン酒も内地のチャン料理にある老酒もありますが、所謂チャン酒と云うのが大部分です。此奴、アワモリの様なもんです。最初はくさくて飲めませんでしたが直ぐに平気で呑む様になりました。酒もある時には一石も二石もあって顔や手を洗ったりしますが、無いとなると全々無くなります。