Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
すると兵六さんは夏樹の意を迎えるような人のよい笑顔をむけ、
「ほんとうとも。兵左衛門という家の、六番目のむすこさ。」
安江はとりなし顔で、
「お前が夏生れて夏樹というようなものさ。」
しかし夏樹はそれに耳もかさず、
「ぼく、あだ名かと思ったよ。そんならおじさん、小さいとき、兵六玉ってなぶられなかった。」
「なぶられたね。今でもいわれるよ。」
「へーえ。だれに。」
「おせいさんという人や、二三子さんというお嬢さんにね。」
安江はあらわにいやな顔をして、
「よしなさい鷲さん。――夏樹もなんですか。おとなにむかって。」
「だってぼく、聞きたかったんだもん。わかんないことは聞けって、いったくせして。」
少しばかりてれている夏樹に、安江は、
「いやね。お前さんがおひなさまをほしがるわけの方が、よっぽど聞きたいよ。」
そして兵六さんに、
「おかしな子でね。女の子みたいにお手玉がすきだったり、きょうはおひなさまだといって、さっき騒いでたんですよ。」
「なにごとも世はさかさまになったかな。うちの女房や娘は男のわしに出ていけという――」
夏樹がいるところでと、安江は少し困惑した顔をしながら、冗談めかして、