Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
家中どっちを向いても花だらけ、いくら花ずきの安江でも少々てれる。
こんな風景をみると、この家のあるじ――こん度は亭主の文吉の方だが――は、さわらぬ神にたたりなしと、そっとしておく。小さいむすこの夏樹や大きい息子の冬太郎たちも、ああそうかと、口には出さずにだまっている。もひとりいる進君、これは間借人だから大して問題にせぬ。そんな中で、娘の音枝ひとりが大口あけて大活躍だった。その方が効果的であることを、経験が教えたのであろう。
「バカね、おかあさん、おとなりへもお向いへもあげたわよ。」
「…………」
「おかあさんのお道楽ですかって。――でもさ、男はこんなとき一ぱいのむのね。おかあさん、一ぱいのんだと思えばいいって。」
(おとなりの奥さんだろう)
と、安江の口をわらせたら音枝の勝利である。これで一段落だった。おかあさんとよばれる安江が一ぱいのんだとして許されるのは、彼女が普通の主婦でなく、小説書きであるからだ。そしておもに彼女が腹を立てるのは、小説書きが万能の神的扱いをされるときである。彼女に彼女の仕事だけをさせておく場合、彼女は前だれがけのまま、時々、
「散歩。