Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
柳の糸
」
といって出かけてゆく。あとをつければ必ず花屋の前に立つ。都会の花屋の飾窓の中は寒中でも春たけなわである。やがて彼女はつつましく桃の花など買って帰る。
柳の糸
ひな段は九歳になる男の子の机の上だ。内裏さまは子供雑誌のふろくの、五人ばやしまでがそろっている厚紙の模型ひな段をそっくりそのまま一段高いところに置き、両側に桃と菜の花を飾ろうというのである。花は床の間にいけてあるので間にあわそうというのに、どうしても新しい花を買いにゆこうと男の子はいいはる。ほかにたくらみもありそうだった。
「花ぐらい買ってくれたっていいよ。かあちゃんなんか、いつだって買うじゃないか。」
男の子――夏樹はほおをふくらませて、半ばふてている。きのう、となりの女の子の初節句に人形を祝ってあげたのをやいているのである。それがわかっているので、母親の安江は軽く対抗しながら、わざと、
「きみ、男の子なんだぜ。男のくせにおひなさまなんて騒いで、第一、おかしいよ。」
「おかしくないやい。喜久男くんだってやってるもん。」
口をとがらせるのを安江もまねて、
「喜久男くんのは、ハツミちゃんのだよ。」
「ちがわい。