Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
あんたのような若い女のひとり立ちなんて、夢の夢なんだから。――もしも女中さんの仕事がいやっておっしゃるなら、これはもう、わたしの方で手をひくよりしようがないのよ。いなかへ帰ってちょうだい。それともうちにいて、玄関で手をついてお客さまをむかえるのでもいいというなら、音枝もやがて結婚しなくちゃならないんですからね、あんたのように気ごころのわかった人がいてくれるとたすかるのよ。」
はじめに安江がそう申しわたしたことを、浜子は無言で承認したらしい。返事をしなかったのは、半分不服であったぐらいのことは安江も承知の上だったが、いずれそのうち、こっちの気持もわかるときがくるだろうとたかをくくっていたのだ。ところが音枝のいうところによると、浜子はかげで安江のことを、
「ここのおばさん、ずい分ひとりがてんなところあるわね。いくら小説家だってわたしの気ごころなんて、そうそうわかるもんですか。わたしはこれでも、自分の思ったことは貫いてみせますわ、きっと。」
音枝にむかってそういったというのだ。
「すごいわよ。タイピストの学校にでもはいろうかな、それとも洋裁にしようかな、洋裁だと自信はあるけど、このごろはだれもかれも洋裁でしょ、いやんなっちゃったって。