Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆきやなぎ

雪柳

泉 鏡花

Lesen Sie 雪柳 (ゆきやなぎ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.054 Zeichen · 90 Bildschirme

Aozora Bunko

土間わきの壁を抜いて、御神燈といいますか、かき入れなしの磨硝子に、鉢から朝顔の葉をあしらって夕顔に見せた処が、少々歪曲んで痩せたから、胡瓜に見えます、胡瓜に並んで、野郎が南瓜で……ははは。

処へ、すぐ取次に出た女中が……間に合せの小女。それに向い、改って、

(小石川白山の小山と申すものですが。)

……どうもおかしい。ここへ来るのに、私は、ご存じと思います、二の橋の袂で自動車を下りましたが、三業組合の横町へ、一文字に入れそうもありません。また入れるにした処で、ちと大袈裟で、近所騒がせだと思いました。

運転手が深切に、まごつくと不可ません。先方は、と聞いて、一つ探険をして参りましょう。探険もまたおかしい。……実は、自宅玄関へ出た私ども家内が、「先途は麻布の色町ですよ、」とこの運転手に聞かせたからですが。――「行っていらっしゃい。」家内見送りでもって、昼間の待合行は余り数を覚えません。勝手が違ったので、一枚着換えたやつが、しからばともいわず、うっかり、帽子の茶系統処を、ひょいと、脱いで、駆出したのがすでにおかしいのでございました。

そこで、

(当屋に、間淵さんのお妹ごはおいでになるかね。