Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
せいねん
青年
Lesen Sie 青年 (せいねん) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.670 Zeichen · 246 Bildschirme
世間では鴎村と同じように、継子根性のねじくれた人物だと云っているが、どうもそうは見えない。少し赤み掛かった、たっぷりある八字髭が、油気なしに上向に捩じ上げてある。純一は、髭というものは白くなる前に、四十代で赤み掛かって来る、その頃でなくては、日本人では立派にはならないものだと思った。
拊石は上り口で大村を見て、「何か書けますか」と声を掛けた。
「どうも持って行って見て戴くようなものは出来ません」
「ちっと無遠慮に世間へ出して見給え。活字は自由になる世の中だ」
「余り自由になり過ぎて困ります」
「活字は自由でも、思想は自由でないからね」
緩かな調子で、人に強い印象を与える詞附である。強い印象を与えるのは、常に思想が霊活に動いていて、それをぴったり適応した言語で表現するからであるらしい。
拊石は会計掛の机の側へ案内せられて、座布団の上へ胡坐をかいて、小さい紙巻の煙草を出して呑んでいると、幹事が卓の向うへ行って、紹介の挨拶をした。
拊石は不精らしく体を卓の向うへ運んだ。方々の話声の鎮まるのを、暫く待っていて、ゆっくり口を開く。不断の会話のような調子である。
「諸君からイブセンの話をして貰いたいという事でありました。