Japanische Klassiker mit Furigana
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めいせつじじょでん
鳴雪自叙伝
内藤 鳴雪
Lesen Sie 鳴雪自叙伝 (めいせつじじょでん) von 内藤 鳴雪 (ないとうめいせつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.693 Zeichen · 377 Bildschirme
そこで聞くと、椎の友会は、伊藤松宇、森猿男、片山桃雨、石山桂山、石井得中の五氏の顔触れで、月並家の運座には、宗匠のみが選者となるのを改めて、座中の共選という事にしているそうだ。而して私にも次回には出席せぬかと勧めるので、私も直ちに承諾してそれへ出席した。而して運座は一層面白いものだという事が判った。実は以前寄宿舎仲間で俳句を作るのは、唯題位を極めて置いて、各々勝手に句作して、それを互に批評するという位に止まっていた。早く多数の句を作る事を競争してせり吟などと称えていた。それが運座という事に改まって、かつ互選であるという所から、各々多数の点を得るのを興味として、その運座を幾度となく催し、今度は誰れが勝ったとか負けたとかいっていよいよ面白くなり、遂に徹夜をする事にもなるのである。そこでこの椎の友仲間と寄宿舎従来の仲間と、なお私が側では土居藪鶯氏の外同じ宇和島人の二宮素香氏同く孤松氏等をも引込み、また子規氏は大学の手合で大野洒竹氏藤井紫影氏、田岡爛腸(嶺雲)氏などをも引込み、その一同が会する時はなかなか盛んなものであった。また或る日の事、中根岸の岡野の貸席でこの大会を催している最中、浅草鳥越町方面に火事が起って、それが近火だからといって、森猿男氏と片山桃雨氏は俄に帰宅した。