Japanische Klassiker mit Furigana
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こくびゃくストーリー
黒白ストーリー
杉山 萠円
Lesen Sie 黒白ストーリー (こくびゃくストーリー) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.356 Zeichen · 42 Bildschirme
――6――
――7――
鉄平は「じゃ君に任せよう」と淋しく笑った。
津留木は平服で丸山家を訪れた。
養策が会ってみると「音絵を哲也の嫁に」という相談であった。
養策は「親戚とも相談したいから」と返事を待ってもらった。
署長は養策に送られて玄関まで来ると「どうぞ御都合のいい御返事をお待ちしております」と繰り返して云った。
竹林武丸が外に立ってきいていた。
引き返して来た養策は奥の間に音絵を呼んで「良縁と思うがどうだ」ときいた。
音絵は「お言葉に反きたくはありませんがあの方ばかりは」と断った。
養策はすこし不機嫌で「それでは外に考えでもあるのか」と問うた。
音絵は「考えさして下さい」と逃げた。
――6――
この頃から巧妙な窃盗が横行して所の警察を悩まし初めた。その賊は頗る大胆でどこへ這入るにも空色の眼鏡をかけているという事が新聞に出た。
音絵はその新聞を見ると武丸の眼鏡を思い出して怪しく胸が騒いだ。しかし真逆と思いつつ幾日か過した。
――7――
赤島家に賊が這入って大金を奪い、且つ名器「玉山」を掠め去った事が新聞に洩れて仰々しく書き立てられた。
津留木署長は青眼鏡の賊の捜索を担任している戸塚警部に全力を挙げるべく命じた。