Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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すずめをうつ

すずめを打つ

小川 未明

Lesen Sie すずめを打つ (すずめをうつ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.132 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

風が吹くと、木の葉が、せわしそうに動きました。空の色は青々として、秋がしだいに深くなりつつあるのが感じられます。朝、まだうす暗いうちから、庭さきの木立へ、いろいろの小鳥が飛んできてさえずりました。ちょうど、休日だったので、ご飯がすむと、清くんは、縁側へ出て、新聞を見ていらっしゃるお父さんのそばへいって、自分もゆっくりした気持ちで庭をながめていました。

すずめまで、他の渡り鳥のように、元気よく木の枝や、屋根の上で、鳴いていました。このとき、空気銃を持った少年が、かきねの外を通りました。

「秀ちゃんの、兄さんだ。」

清くんは、すぐ庭へ下りて走りました。まもなく、木戸口から、少年をつれて、入りました。

「どこに?」

「ほら、あの木の枝にいるじゃないか。」

少年は、やっとわかったとみえてうなずきました。そして、銃を持ちかえると、ねらいをつけました。同じく、お父さんも、その方を見ていられたが、あのすずめは親すずめと子すずめらしい。親すずめは、自分だけ逃げようとせず子すずめをかばうであろう。それがために、子供の身がわりとなって、打たれるかもしれない。どうぞ、神さま、たまがあたりませぬように! と、心で念じていられたのです。