Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あわもりものがたり

『たぬき汁』以後

佐藤 垢石

Lesen Sie 『たぬき汁』以後 (あわもりものがたり) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 118.470 Zeichen · 244 Bildschirme

Aozora Bunko

斧で一片を割り、急いで邸へ帰ってきた。

張華はそれに火を点じ、青年を照らしたところ、眉目秀麗のお客さまは、果然古狸の大ものと化してしまい、座敷中を右往左往、睾丸が重いので、身軽に跳躍ができない。

それっ! 逃がすな。

忽ち、縄で括り上げられてしまった。張は、牛蒡と大根と葱を鍋に入れ、たぬき汁に煮て、家族と共に腹鼓をうった。

目下のところ、日本国民は恵王陵の神木のような憂き目を見ているが、東條のような痩せ肉では、羹に作っても大しておいしくはあるまい。などと、私はのんきな想像をめぐらしながら、この原稿を書いていると、東京の学校へ行っている愚息が、空き腹を抱え蒼くなって帰ってきた。母は、お藷の麦まぶしでも、おあがんなさいという。

腹が満てると、愚息は私の机の傍らへやってきて、原稿を読んでいたが、

支那の狸は、軍国主義じゃありませんね。このごろの、自由主義者みたいなものじゃありませんか。

と、奇問を発した。