Japanische Klassiker mit Furigana
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あわもりものがたり
『たぬき汁』以後
佐藤 垢石
Lesen Sie 『たぬき汁』以後 (あわもりものがたり) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 118.470 Zeichen · 244 Bildschirme
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「君、それは指でつまんで食うものだよ」
と多田老にいわれて気がついてみると、私は鹿肉を箸ではさんでいた。まことに、お恥ずかしき次第である。
元来、食べものは汁物は別として、なんでも指先でつまんで食べるのが一番おいしいのである。箸など使うのは、虚飾外見というものであろう。
西洋人も、つい近年までは、物を指先でつまんで食べていたのである。フォークが英国に入ったのは千六百六十八年に、伊太利をへてコンスタンチノーブルから渡来したのであると、ラキソンの英国風物誌に書いてあるところを見ると、英国人が指と別れてから、まだ三、四百年しかたっていない。
恥ずかしいことはありません、これからわれわれ日本人は太古の姿に返って、大いに指先でつまみましょう。