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Japanische Klassiker mit Furigana

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あわもりものがたり

『たぬき汁』以後

佐藤 垢石

Lesen Sie 『たぬき汁』以後 (あわもりものがたり) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 118.470 Zeichen · 244 Bildschirme

Aozora Bunko

これを黙って見ていたのでは家中のしめしがつかぬという段となり、雀右衛門は厩橋城から追い払われそうになったのである。

どうしたものだろう、なにかうまい知恵はないものか。

雀右衛門は、自分の下僚を呼んで相談し、懊悩の表現、まことに哀れである。

雀右衛門の下僚というのは、小知恵のまわる男であった。

吉野さん、そう心配せんでもよい、わしに思案があります。

よき思案があるか、助けてくれ。

殿様が好色であることは藩中誰でも知らぬ者はない。そこで、領内からみめよい女を二、三人捜し出し、それを殿様に献上すれば免黜どころの話ではない。かえって禄高が増すかも知れません。

まことに、壺にはまった思案だわい。貴殿が、それに叶う美女を捜してくれまいかの。

合点。

町奉行を勤める雀右衛門とその下僚とが、あまたの家来と隠密など動員して、権力を楯にして領内を捜すのであるから、大して骨の折れる業ではない。

この美女捜しの隊から、第一番に白羽の矢を立てられたのは、厩橋花街の華と唄われる小みどりである。まことにこれは当然の成行であった。下僚は雀右衛門に、

身の代金は、百両も与えたらよがしょう。