Japanische Klassiker mit Furigana
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あわもりものがたり
『たぬき汁』以後
佐藤 垢石
Lesen Sie 『たぬき汁』以後 (あわもりものがたり) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 118.470 Zeichen · 244 Bildschirme
これは、たしかに眼を開いたまま熟睡していたに違いない。さらに、殖田先生の説明によると、魚は約二時間熟睡すると眼をさます。それも試験してみよう、というのである。蚊の襲撃を受けながら、夜の河原に二時間待った。十時に、再びカンテラを淵の面へ差して魚の姿を眺めると、やはり水の中層に静止している。ところで、私らはまた魚鋏を水中に入れ、魚を挾もうとすると、こんどは駄目である。逸早く鋏を見つけて、鮎も※(「魚+成」、第3水準1-94-43)も鮠もいずれへか逃げてしまった。二時間後には、たしかに眼をさましていたのである。
そこで考えたのであるが、人間が魚と同じように眼を開いたまま眠っているとすれば、随分薄気味悪いと思う。自分の寝姿は見えないけれど、私などこの頃あまりのめないために、酒精失調とでもいう病気にかかり、眼を開いたまま眠るか、どうか。
鮎、鯰、鯛、鮪、秋刀魚など多くの魚が、眠っても眼を閉じないのは、※(「目+険のつくり」、第4水準2-82-3)が動かぬためであると思う。しかし、全部の魚の※(「目+険のつくり」、第4水準2-82-3)が動かぬわけでもない。