Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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つばめのはなし

つばめの話

小川 未明

Lesen Sie つばめの話 (つばめのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.730 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

下

こうしておけば、どこかいい場所がないかと探しているつばめが見つけて、きっとここに巣を造るにちがいないからであります。

太郎は、早くつばめがここにくるようにと待っていました。すると、ある日のこと、つばめが入ってきてこの場所に止まりました。そのつぎには、二羽でここにやってきました。そして、そこに止まって頭をかしげてなにやら考えているようなようすでありましたが、その日から毎日、二羽のつばめは、どこからか、土や、髪の毛や、わらくずなどをくわえて運んできて、せっせと巣を造りはじめました。そして、やがて完全に巣を造ってしまいますと、雌鳥は巣について卵を産みました。夏の半ばころには、もはやつばめの子供がなくようになりました。太郎はかわいくてたまりませんでした。そのうちに秋がきて、秋も半ばを過ぎますと、つばめはどこにか、みんな飛んでいってしまいました。

下

その明くる年も、またつぎの明くる年も、つばめは夏の初めになると、飛んできました。そして、長い月日をそこに送りました。やがて秋がきてしだいに寒くなる時分になると、どこへか飛んでゆきました。

太郎が、小学校の四年生になった年の夏の初めでありました。