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Japanische Klassiker mit Furigana

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アパートのさつじん

アパートの殺人

平林 初之輔

Lesen Sie アパートの殺人 (アパートのさつじん) von 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.579 Zeichen · 39 Bildschirme

Aozora Bunko

私は、ただお金をしぼりとるために、ちやほやされてるんじゃないか、そして他の若い男とうまくやってるんじゃないかと気づかわれてくるんです。

もう一度あって、よく本心をたしかめておこうと、こう思って、会社を出たのが三時少し前でしたから、向こうへ着いた時は、三時少しまわっていたでしょう。

みさをの室へはいってみると、別れたときのままでまだ眠っているらしいのです。昨夜は二人とも、あまり眠らなかったので、眠りが足りないもんだから、床の中にぐずぐずしている間に、また眠くなったんだろうと思って、そばへよって揺り動かしてみると、どうしても起きないんです。で掛け布団をまくってみると、あの子は、もう息がたえているのです。かわいそうなことをしてしまいました。

けれども、考えてみると、今朝一番あとであの子の室を出たのは私です。そしていま、あれが死んでそのままになっているところをみると、その間に誰かの手にかかったには相違ないのですが、ここのアパートの人も誰一人そのことを知らない。とすると犯人はたくみに逃げてしまったに相違ない。してみると、ぐずぐずしていては、自分に嫌疑がかかると思ったもんですから、急いで、出てゆこうとしましたが、ふと気がついて、小切手なんかをのこしておいては、それから足がついて取り調べられるといけないと思ったもんです