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Japanische Klassiker mit Furigana

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アパートのさつじん

アパートの殺人

平林 初之輔

Lesen Sie アパートの殺人 (アパートのさつじん) von 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.579 Zeichen · 39 Bildschirme

Aozora Bunko

一〇 最後の対質訊問

天気がよかったもんですから、風に吹かれて、あたりの景色をながめていたのです。時刻は二時過ぎだったと思います。

一〇 最後の対質訊問

臨検の検事は、以上の各容疑者を、最後に対質訊問したが、その訊問の要点は次のようなものであった。

…………………………

検事(村井に向かって)「君は、小切手を盗んだときにもう被害者は死んでいたというが、君が、殺して小切手を盗んだんだろう」

村井「いいえ、たしかに、みさをはその時はもう息がたえていました。前に申し上げたとおりに相違ありません」

検事(松木に向かって)「君の陳述はだいぶ事実と相違しているね。最初君は山上のアパートを出るときに、山上にあのアパートから引っ越してくれと言ったなんて話はしなかったが、植田の証言によると、君は被害者を脅迫してるじゃないか」

松木「恐れ入りました」

検事「植田の言ったことは事実か?」

松木「はい」

検事「山上に、他の男とあったらただではおかんとたしかに言ったのか?」

松木「左様なことを言ったかもしれません」

検事「かもしれんじゃなくて、はっきり答えろ。たしかに言ったんだろう」

松木「はい、たしかに申しました」