Japanische Klassiker mit Furigana
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
Lesen Sie ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.520 Zeichen · 13 Bildschirme
四、花ならば莟、ペンギン鳥の若芽。満堂の紳士諸君。どうも運の悪い時は仕様のないもので諸君の素晴らしい水管車がここへ入って来たとたん、火事は諸君の威勢に驚いたものか、とたんにパッと消えてしまったのよ。どうか悪く思わないでちょうだい、せっかくお見えになったのにあいにくなんのお饗応もできませんが、その代り、これから巴里の技芸学校出身のペンギン鳥の曲芸をお目にかけますから、どうか見て行ってちょうだい。ときに、諸君は葉巻きを喫うペンギン鳥を見たことがありますか。もしなければどうか後学のために見ておく必要がありますね。そもそもただ今このところへ立ち現われますペンギン鳥は、南極や北極にいるペンギン鳥とペンギン鳥が違うのよ、この先祖というのも、一九二〇年にアムンゼンという人がシャルルマーニュ伯爵に献上したパタシヨン・パタポンという有名なペンギン鳥で、お辞儀もすればダンスもする、金を賭けて骨牌もする、生臭ものは一切嫌い。鶏の丸焼きだの凝血腸詰などを喰べて、寝るにも起きるにもまるで普通の人間と少しも違わないのよ。それでシャルマーニュ伯爵は大変お可愛いがりになって、ピカピカする燕尾服を着せて夜会のお供をさせたり、野遊びに連れて行ったりしていたのですが、ある日そのパタシヨン・パタポンがむやみにシャンパンを飲んだまま遠乗りに行っ