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Japanische Klassiker mit Furigana

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パノラマとうきだん

パノラマ島綺譚

江戸川 乱歩

Lesen Sie パノラマ島綺譚 (パノラマとうきだん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 78.920 Zeichen · 153 Bildschirme

Aozora Bunko

平常の廣介であったら、それ丈けの恐怖で、もう十分万事を抛擲して逃出したに相違ありません。が、彼は、さして驚く様子もなく、さて次の段取りにと取りかかるのでした。

彼は次には、この菰田の死体を、抹殺して了わねばならないのです。廣介自身を此世から掻き消して了うことは、比較的容易でありましたが、この一個の人間の死体を、絶対に人目にかからぬ様に始末することは、非常な難事に相違ありません。水に沈めた所で、土に埋めた所で、どうしたことで浮き上ったり、掘り出されたりしないものでもなく、若し源三郎の一本の骨でも人目にかかったなら、凡ての計画がオジャンになって了うばかりか、彼は恐しい罪名を着なければならないのです。随って、この点については、彼は最初の晩から、最も頭を悩まして、あれかこれかと考え抜いたのでありました。

そして結局彼の思いついた妙計というのは、難題の鍵はいつも最も手近な所にあるものです、菰田の隣の墓場へ、そこには多分菰田家の先祖の骨が眠っているのでしょうが、それを発掘して、そこへ菰田の死体を同居させることでした。そうして置けば、菰田家には、恐らく永久に、祖先の墓をあばく様な不孝者は生れないでしょうから、又仮令墓地の移転という様な事が起ったところで、その時分には、廣介は彼の夢を実現して、此上もない満足の中に世を去っ