Japanische Klassiker mit Furigana
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ピムキン、でかした!
ピムキン、でかした!
宮本 百合子
Lesen Sie ピムキン、でかした! von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.906 Zeichen · 36 Bildschirme
或るひるすぎ青年共産主義同盟員ニキータを先にたてて、財産調べの委員三人が、裏庭の、枯れた向日葵と素焼きの壺をひっかけた柵のむこうへ現われた時、アグーシャは、不安ないやな気分になって、思わず地面につばをはいて手の甲で口のはたを拭いた。
委員たちと家の内外を歩き、話し、立ったなり何か書付を柱におしつけて、なめた鉛筆でそれにやっこらと自分の名を書いてる年上の亭主のかっこうを、アグーシャは疑わしげに遠くから眺めていた。
先妻の息子のペーチャが夕暮、隣村の学校から帰って来た。ランプがついている下で、大きい瀬戸物のスープ入れの壺のまわりへ親子がかたまり、かわりばんこに木匙をつっこんでキャベジスープをたべた。アグーシャは、ペーチャに、
――今日、見て来たぞ。
といった。
ペーチャは十三だ。パンを頬ばった口へ熱いシチを流しこみながら落ついて、
――それで?
といった。
アグーシャは、心のなかにある気持を説明できず、ただ肩をもちあげ、
――それっきりさ。
と答えた。
グレゴリーは、シチをほんの少しずつ木匙の中にすくい、左手にもったパン切れで受け、時々にんにくを噛みながらゆっくり、ゆっくり、気難かしい顔してたべている。