Japanische Klassiker mit Furigana
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みっつのかぎ
三つのかぎ
小川 未明
Lesen Sie 三つのかぎ (みっつのかぎ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.988 Zeichen · 11 Bildschirme
このうわさは、いつしか人々の口の端にも上りました。そして、三人の男が、ついにあるとき、あるところで落ちあって、自分の持っているおのおののかぎを出してみると、三つはまったく同じかぎであることを知りました。
「どうして、こう同じものが三つあるのだろうか。」と、一人の青年は怪しみました。
「きっと、三つのかぎが、三つとも見つかるものでない。その中の一つが、この世の中に残ればいいと、箱の主は思ったにちがいない。」と、他の若者は答えました。
「いや、三つのかぎの中で、だれかそのかぎを拾って、いちばん早く箱を開けたものに、その箱の中の宝をやるということではなかろうか。」と、年の若い男がいいました。
「きっと、その箱の中には、宝がはいっているにちがいない。」
「私も、そう思う。」
「あるいは、私たちの思っているような宝物ではないかもしれない。」
三人の男は、思い思いのことをいいました。しかし、その宝のはいっている箱は、どこにあるものか、まったく見当すらつかなかったのであります。
「私は、このかぎを昔の城跡から見つけ出したのだから、昔のものにちがいないと思う。」と、一人がいいますと、