Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
主人も怒った。
「何が無礼だ」
「けしからんことをおっしゃる」
「何がけしからん」
「けしからんです」
二人は猛りたった。客はいきなり主人の顔をひっ掻いた。主人は家の者を呼んで、杖で撲ろうとした。客は驚いて遁げて往った。乗って逃げる隙もなかったとみえて驢はそのままにしてあった。側へ往ってみると黒毛の耳の高い尾の長い大きな驢であった。そこで手綱を解いて曳っぱったが動かなかった。そして何人かが乗ろうとすると、そのままつくばってしまった。それは蝗のような虫であった。
主人は客が怒っていたので、きっと復讐にくるだろうと思って用心していた。翌日果して一隊の狐兵がおし寄せてきた。馬に乗った者もあれば徒歩でいる者もあって、それが戈を持ち弩を持っていた。馬の嘶く声と人声が家の周囲に湧きたって聞えた。
主人は外へ出なかった。
「家に火をつけろ」
と言った。主人はますます懼れた。その家に強い男がいた。家の者を従えて騒ぎながら打って出て、石を投げ箭を飛ばして狐兵に当った。そして必死になって戦ったので双方に負傷者を出したが、そのうちに狐の方が負けてきて、ごたごたとなって逃げてしまった。