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Japanische Klassiker mit Furigana

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かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

「いや、それは、君がいいことは判っている、判っているが、あの男が一度怒ったなら、この山の者が束になって往っても、どうすることもできない、山を走り巌を飛ぶことは君にはできない、君は封の相手にはならない、もうしかたがない、早く帰るが宜い、帰って家の者を安心さすが宜い、これも天の命ずるところじゃ」

杜陽は女と別れることはできなかった。彼は力なく其処に坐って傍に肩に波を打たせて泣いている女の方を見た。

「ぐずぐずしてちゃ大変だ、お前達二人でお送りするが宜い」

主人の傍には二人の侍女がいた。二人は主人の命を受けると杜陽の傍へひたひたと寄ってきて、左右からその手を取るようにした。杜陽は往くまいと思って力を入れたが、その体は軽々と持ちあげられた。

杜陽は侍女に手を取られたなりに茫然としていた。と、足が地について侍女が手を離した。其処には荒廃した祠が夕闇の底に見えていた。桟道に見覚えのある陳宝祠であった。杜陽はびっくりして侍女の方を見た。侍女は二羽の雉となって鳴きながら壑の方へ飛んで往った。

杜陽は呆れてそれを見ていた。

杜陽はその晩祠で寝て興安へ帰って往った。杜陽が一年あまりも帰らないので心配していた舅は非常に喜んで、杜陽にその事情を聞いた。