Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

「隧道はまわりどおくて、往来が不便だ、自分で門を啓けるがいいじゃないか」

右の目の中からそれに答えた。

「俺の方は壁が厚くて、むつかしいや」

すると左の方が言った。

「じゃ、俺の方で試しに啓けてみよう、お互いにいっしょにいられるようにな」

そのうちに左の※(「目+匡」、第3水準1-88-81)の内に掻き裂くような痛みを覚えた。そして、しばらくして目を開けて見ると几の上の物がはっきり見えた。方棟は喜んで細君に話した。細君がよくよく見ると膜に小さな穴が開いて、黒い睛がきらきらと光っていたが、その穴は僅かに椒の実ぐらいであった。翌日になると翳がすっかり消えてしまって瞳がふたつになっていたが、ただ右の目の螺の殻のような翳はそのままであった。そこで双方の瞳の人が一方の※(「目+匡」、第3水準1-88-81)の中にいっしょにいるようになったことがわかった。方棟は片方の目が眇になったけれども、両眼の人に較べてより以上に物が見えるようになった。方棟はそれがためにますます自分で行いに注意したので、郷中の人からほめられるようになった。