Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
陸は言った。
「いい、この文章ならいい、だが、君は福が薄いから、大いに名を顕すことはできないが、郷科にはとおるよ」
郷科とは郷試で、各省で行う試験であった。そこで朱は問うた。
「それはいつあるだろう」
陸は言った。
「今年あるよ、君はそれに優等で及第するよ」
間もなく郷試があったので、朱もそれに応じてみると第一等の成績を得、秋の本試験には経元に及第した。朱の同窓は朱の郷試に応じたことを笑っていたが、試験の成績を見るに及んで、皆で顔を見合わして驚いた。そして朱にその理由を聞いてはじめて不思議のあったことを知ったので、朱に紹介してもらって陸と交際したいと頼んできた。その結果陸が承諾してきたので、皆で大いに酒席を設けて待っていた。初更の比になって陸が来た。赤い髯を動かし、目を電のようにきらきらと光らすので、皆が恐れて魂のぬけた人のようになり、歯の根もあわずに顫えていたが、座にたえられないので一人帰り二人帰りしていなくなってしまった。朱はそこで陸を伴れて自分の家へ帰って飲み、既に酔ってから陸に言った。
「君に腸を易えてもらって非常な恩を受けているが、も一つ頼みたいことがある、聞いてもらえるかね」