Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
桑はそこで友達の悪戯であったということを悟った。で、安心して帰ることをよした。
半年してのことであった。ある夜、室の扉を叩くものがあった。
「もし、もし」
それは女の声であった。桑はまた友人の悪戯だろうと思ったので扉を開けて入れた。それは綺麗な若い女であった。桑は驚いて訊いた。
「君は何人だね」
「私、蓮香と申しますの、この西の方にいる妓なのです」
そこの紅花埠には青楼が多かったので、桑は女の言葉を疑わなかった。そこで燭を消して二人で話した。
女はそれから三日目か四日目にはきっとくるようになった。ある夜、桑が独り坐って女のことを思っているとひらひらと入ってきた女があった。桑は蓮香が来たと思ったので起って往って迎えた。
「よく来てくれたね」
と言いながらその顔を見た。それは蓮香と違った女であった。年も僅かに十五六に見える、袖の長い、髪をおさげにした、たおやかな少女であった。桑はひどく驚いて狐ではないかと思った。女は言った。
「私、李という家の女ですの、あなたの高雅な人格をお慕いしております、どうか忘れないでね」
桑は喜んでその手を握ったが、手は氷のように冷たかった。