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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme

Aozora Bunko

「この亀は神のごとくで、物なども食いません。これを枕の笥のなかに入れて置けば、うわばみの毒を避けることが出来ます」と、方士は言った。

それから間もなく、帝の恩寵をこうむっている宦者が何か親族の罪に連坐して、遠い南の国へ流しやられることになった。帝は不憫に思ったが、法を枉げて彼を免すことを好まないので、ひそかにその亀を彼にあたえた。

「南方の僻地には大蛇が多い。常にこの亀をそばに置いて、害を防げ」

宦者はありがたく頂戴して出た。そうして、南へくだる途中、象郡のある村に着いた。町も旅館もひっそりしていて、宿には他の泊まり客もなく、自分の食膳も馬のまぐさも部屋のともしびもみな不自由なしに整えられた。

その夜は昼のような明月であったが、しかも雨風の声が遠くきこえた。その声がだんだんに近づいて来るので、宦者はここぞと思って、かの亀を取り出して階上に置くと、やや暫くして亀は首を伸ばして一道の気を吐いた。その気はかんむりの紐ぐらいの太さで、まっすぐに三、四尺ほどもあがって徐々に消え失せた。その後は亀も常のごとくに遊んでいて、先にきこえた風雨の声もやんだ。

夜が明けると、駅の役人らもおいおいに出て来て、庭前に拝礼した。