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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme

Aozora Bunko

画工は画の具その他をたずさえて、役人に伴われて行きますと、どういうわけか、城の門を出る頃からその役人はただ昏々として酔えるが如きありさまで、自分の腰帯をはずして地に投げ付けたりするのです。

「この人は酔っているのだな」と、画工は思いました。

そこで忤らわずに付いてゆくと、役人はやがてまた、着物をぬぎ、帽子をぬぐという始末で、山へ登る頃にはほとんど赤裸になってしまいました。そうして、廟に近い渓川のほとりまで登って来ますと、一人の卒が出て参りました。卒は青い着物をきて、白い皮で膝を蔽っていましたが、つかつかと寄って来て、かの役人を捕えるのです。

「この人は酔っているのですから、どうぞ御勘弁を……」

こう言って、画工が取りなすと、卒は怒って叱り付けました。

「おまえ達に何がわかるか。黙っていろ」

卒は遂に彼を捕虜にして、川のなかに坐らせました。その様子が唯の人らしくないと思ったので、画工は走って廟中の人びとに訴えると、大勢が出て来ました。見ると、卒の姿はいつか消え失せて、役人だけが水のなかに坐っているのです。声をかけても返事がないので、更によく見ると、彼はもう死んでいるのでした。