Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
そうして、数十日を経るあいだに虫はだんだんに生長して犬よりも大きくなった。
刑の執行がいよいよ明日に迫った前夜である。
大きい虫は獄屋の壁のすそを掘って、人間が這い出るほどの穴をこしらえてくれた。彼はそこから抜け出して、一旦の命を生きのびて、しばらく潜伏しているうちに、測らずも大赦に逢って青天白日の身となった。
その以来、その家では代々その虫の祭祀を続けているのである。
父母の霊
劉根は字を君安といい、長安の人である。漢の成帝のときに嵩山に入って異人に仙術を伝えられ、遂にその秘訣を得て、心のままに鬼を使うことが出来るようになった。
頴川の太守、史祈という人がそれを聞いて、彼は妖法をおこなう者であると認め、役所へよび寄せて成敗しようと思った。召されて劉が出頭すると、太守はおごそかに言い渡した。
「貴公はよく人に鬼を見せるというが、今わたしの眼の前へその姿をはっきりと見せてくれ。それが出来なければ刑戮を加えるから覚悟しなさい」
「それは訳もないことです」
劉は太守の前にある筆や硯を借りて、なにかの御符をかいた。そうして、机を一つ叩くと、忽ちそこへ五、六人の鬼があらわれた。