Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme

Aozora Bunko

「それでは小さい災いを免かれまい」

その翌日、東市から火事がおこって百千家を焼いたが、まずそれだけで消し止めた。(芝田録)

画虎

霊池県、洛帯村に郭二という村民がある。彼が曾てこんな話をした。

自分の祖父は医師と卜者を業とし、四方の村々から療治や占いに招かれて、ほとんど寸暇もないくらいであった。彼は孫真人が赤い虎を従えている図をかかせて、それを町の店なかに懸けて置くこと数年、だんだん老境に入るにしたがって、毎日唯ぼんやりと坐ったままで、画ける虎をじっと見つめていた。

彼は一日でも画ける虎を見なければ楽しまないのであった。忰や孫たちが城中へ豆や麦を売りに行って、その帰りに塩や醤油を買って来る。それについて何か気に入らない事があると、すぐに怒って罵って、時には杖をもって打ち叩くこともある。そんな時でも画ける虎を見れば、たちまちに機嫌が直って、なにもかも忘れてしまうのである。

療治に招かれて病家へ行っても、そこに画虎の軸でもあれば、いい心持になって熱心に療治するのであった。したがって、親戚などの附き合いからも、画虎の軸や屏風を贈って来るのを例とするようになった。