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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme

Aozora Bunko

その翌年になって、賊は紹興地方で捕われて、逐一その罪状を自白したが、かれは案外の小男であった。彼は当夜の顛末についてこう語った。

「最初に城内に入り込みまして、丞相府の東の方に宿を仮りていました。その晩は非常に酔って帰って来て、前後不覚のていで門の外に倒れているのを、宿の主人が見つけて介抱して、ともかくも二階へ連れ込まれましたが、寝床へはいると無暗に嘔きました。それから夜の更けるのを待って、二階の窓からそっと抜け出して、檐づたいに丞相の府内へ忍び込みましたが、その時には俳優が舞台で用いる付け髯を顔いっぱいに付けて、二尺あまりの高い木履を穿いていました。そうして、品物をぬすみ出すと、それを近所の塔の上に隠して置いて、ふたたび自分の宿へ戻って寝ていると、夜の明けた頃に官兵が捜査に来ました。しかし、わたくしが昨夜泥酔して帰ったことは宿の主人も知っていますし、第一わたくしは一寸法師といっても好いほどに背が低い上に、髯などはちっとも生やしていないで、人相書とは全く違っているものですから、官兵は碌々に取調べもしないで立ち去ってしまったのです。それから五、六日経って、詮議もよほどゆるんだ頃に、塔の上からかの品々を持ち出しました」