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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme

Aozora Bunko

舟中の人もおどろき怪しんで見まわすと、舟を距る五、六町の水上に、一個の神人の姿があざやかに浮かび出た。立派な髯を生やして、黒い紗巾をかぶって、一種異様の獣にまたがっているのである。獣は半身を波にかくして、わずかにその頭角をあらわしているばかりであった。また一人、その状貌すこぶる怪偉なるものが、かの獣の尾を口にくわえて、あとに続いてゆくのである。

やがて雲低く、雨降り来たると、人も獣もみな雲雨のうちに包まれて、天へ登るかのように消えてしまった。

これは折りおりに見ることで、すなわち洞庭の神であると舟びとが説明した。

※蛇

広西地方には※蛇というものがある。この蛇は不思議に人の姓名を識っていて、それを呼ぶのである。呼ばれて応えると、その人は直ちに死ぬと伝えられている。

そこで、ここらの地方の宿屋では小箱のうちに蜈蚣をたくわえて置いて、泊まり客に注意するのである。

「夜なかにあなたの名を呼ぶ者があっても、かならず返事をしてはなりません。ただ、この箱をあけて蜈蚣を放しておやりなさい」

その通りにすると、蜈蚣はすぐに出て行って、戸外にひそんでいるかの蛇の脳を刺し、安々と食いころして、ふたたび元の箱へ戻って来るという。