Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
「ことしは約束の十年目に相当する。どうしたらよかろうか」
聴く者も答うるところを知らなかった。工事がとどこおりなく終って、ある日、崔は自分の園中で杏の実を食っている時、俄かに思い出したように言った。
「奥さん。もし私を嘘つきだと思わないならば、この杏を食わせないで下さい」
彼は一つの杏を食い尽くさないうちに、たちまち倒れて死んだ。
剣術
韋行規という人の話である。
韋が若いとき京西に遊んで、日の暮れる頃にある宿場に着いた。それから更にゆく手を急ごうとすると、駅舎の前にはひとりの老人が桶を作っていた。
「お客人、夜道の旅はおやめなさい。ここらには賊が多うございます」と、彼は韋にむかって注意した。
「賊などは恐れない」と、韋は言った。「わたしも弓矢を取っては覚えがある」
老人に別れを告げて、彼は馬上で夜道を急いでゆくと、もう夜が更けたと思う頃に、草むらの奥から一人があらわれて、馬のあとを尾けて来るらしいので、韋は誰だと咎めても返事をしない。さてこそ曲者と、彼は馬上から矢をつがえて切って放すと、確かに手堪えはありながら、相手は平気で迫って来るので、更に二の矢を射かけた。