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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme

Aozora Bunko

がみな門口にあつまって来た。そのなかに居士という人があった。かれは邪を攘い、魔を降すの術をよく知っていた。

居士は表から女の泣き声を聞いて、あたりの人にささやいた。

「あれは人間ではない。山に棲む獣に相違ない」

それを陳に教えた者があったので、陳は早速に居士を招じ入れると、妻はその姿をみて俄かに懼れた。居士は一紙の墨符を書いて、空にむかってなげうつと、妻はひと声高く叫んで、屋根瓦の上に飛びあがった。居士はつづいて一紙の丹符をかいて投げつけると、妻は屋根から転げ落ちて死んだ。それは一匹の猿であった。

その後、別に何の祟りもなかったが、陳はあまりの不思議に渭南をたずねて、果たしてそこに劉という家があるかと聞き合わせると、その家は郊外にあった。主人の劉は陳に向ってこんな話をした。

「わたしはかつて弋陽の尉を勤めていたことがあります。その土地には猿が多いので、わたしの家にも一匹を飼っていました。それから十年ほど経って、友達が一匹の黒い犬を持って来てくれたので、これも一緒に飼っておくと、なにぶんにも犬と猿とは仲が悪く、猿は犬に咬まれて何処へか逃げて行ってしまいました」