Japanische Klassiker mit Furigana
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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第二巻 (『せっかずせつ』のけんきゅう) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 83.098 Zeichen · 172 Bildschirme
まさかこの非常時だからそんな弱い連中は皆死んでしまえというわけでもないだろう。炊き方が悪いとか何とかいうことがあるのにちがいない。それで何か胚芽米のことを書いた本でもあったら読んで見たいと思って、二、三の友人のお医者さんにもきいてみたが、誰もそうですねという返事であった。どうも手頃の※ったものがないらしい。もっとも東大の研究室などでやった研究というのは沢山の論文になって出ているのは勿論であるが、聞いて見ると、鳩に胚芽米と白米とを喰わせて比較実験をしたのだそうである。鳩のことだから勿論生米をやったので、それに最近のことは知らないが、初めのうちの実験では副食物は別にやらなかったらしい。その結果白米の方は脚気になったが、胚芽米の方はならない、また脚気にした鳩に胚芽米をやったら治ったという風な研究が沢山されたのだということである。こういう研究は勿論非常に立派な研究であって、脚気というものの本質とか、胚芽米中に含まれている栄養素の効力とかいうものが、これで幾分分るのであって、その学術上の功績は特筆すべきものなのであろう。
それでは人間も皆胚芽米を喰べたら良いかということになると、話は少しちがってきはしないかと思う。