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Japanische Klassiker mit Furigana

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『ケプロン・くろだのこうそう』について

中谷宇吉郎集 第八巻

中谷 宇吉郎

Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第八巻 (『ケプロン・くろだのこうそう』について) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.890 Zeichen · 178 Bildschirme

Aozora Bunko

試験なども全くなく、ときどきテストがあるが、それはどの程度まで進んだかを見るためで、文字どおりのテストである。通信簿に相当するものもあるが、採点はしてない。各科目について、どこまで進んだかを、色鉛筆で塗ったものである。例えば、算術は五年の一学期まで塗りつぶしてあり、作文は四年の二学期の中位まで、綴りは四年の一学期までというふうに塗ってある。四年の末期にこの通信簿がきたとすると、算術は標準より一学期分進んでおり、作文はちょっとおくれている。綴りはひどくおくれている、ということが分る。日本流の採点または甲乙丙というのは、各時期における目標を定めて、その何割まで行っているかを試験してみるのである。それとは考え方がまるでちがうので、小学校六年の義務教育というのは、六カ年在学することが義務であって、六年間いて三年生の知識で卒業しても、ちっともかまわない。

こういうやり方であるから、一般的に、いわゆる学力の方は、一向振わない。算術などとくにひどく、小学校の三年で、3+2=5というようなことをやっている。末娘などは、日本の学校で分数の計算まで習っていたのが、3+2=5に後戻りしたので、ひどく驚いていた。