Japanische Klassiker mit Furigana
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『ケプロン・くろだのこうそう』について
中谷宇吉郎集 第八巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第八巻 (『ケプロン・くろだのこうそう』について) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.890 Zeichen · 178 Bildschirme
だからそういう学者は、官立のところには、ほとんどいない。月給は官等に付随している。
ところで、この研究所では、付属実験工場の大工が十五級相当の月給を貰い、所長は十二級であった。こういう研究所では、実験工場が絶対必要で、金工と木工がいないと、研究所の機能は止まってしまう。ところがアメリカでは、大工が非常に高く、叩き大工でも、一時間三ドルはとる。それで非常な高給を払わないと、一人前の大工を常傭にはできない。GSで見ると、どうしても十五級に相当する。それで十五級待遇で採用したのである。この点が面白いので、昔の言葉でいえば、所長は奏任官であり、大工は勅任官待遇である。
日本の大学でも似たようなことがあった。戦争中の職工ブーム時代に、職工が皆転出して、実験工場が止まってしまった。止むを得ず、教授並の収入があるようにして、やっと職工を雇った。しかしそれは特別手当とか、実際はやらない夜勤手当とかで胡麻化して、金を払ったので、正式に勅任官待遇にしたわけではない。アメリカでは、こういう場合に、ちゃんと勅任官待遇にするのであって、そこに本質的な違いがある。「勅任官待遇」