Japanische Klassiker mit Furigana
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ごかいのまど
五階の窓
国枝 史郎
Lesen Sie 五階の窓 (ごかいのまど) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.651 Zeichen · 16 Bildschirme
一人になった長谷川は、やはり探偵小説家として必要な解剖と推理の中へ、没頭しながら歩いていった。
(時間と傷、時間と傷、問題は二つに局限されている。四時二十分から三十分の間に、西村は息を引き取っている。艶子が一撃を加えたのは四時五分ごろと認めてよい。艶子の一撃でできた傷が西村の肩の打撲傷だ。が、こいつでは死にっこはない、少女の腕力というものはその色目より微力なもので、まして得物が鈍器だとするとなかなか人は殺せない。もっとも西村は病気でもあって、艶子の一撃がそれに影響し、そのため息を引き取ったとすれば成立しないものでもないが、死体解剖の結果なるものが報告されていないのだから、どうもおれには見当がつかない。死体は解剖したんだろうか? まずそれはそれとして、後頭部にあった打撲傷なるものが問題とすればすべきだが……どころの騒ぎか、こいつが問題なのだ。だれだろう。後頭部を食らわせたやつは? 野田か、それとも将校マントの男か? あるいはいまだに登場しない、全然別の人間か? 野田はすでに捕らえられている、警察のほうで調べるだろう。まだ登場しない人物だとすると、登場するまで待たなければならない。