Japanische Klassiker mit Furigana
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ごかいのまど
五階の窓
小酒井 不木
Lesen Sie 五階の窓 (ごかいのまど) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.512 Zeichen · 43 Bildschirme
そこで彼はさらに西村の遺族を訪ねて、桝本のことを訊き出そうとすると、娘からちょっと思いがけないことを話されたので、桝本を監視することにしたのである。が、いま長谷川と冬木刑事の話を聞くと、この事件は自分の想像する以上に複雑であって、もはやこの場になって何事でも隠していることは、かえって自分にとって不利益であると思い、昨日からの行動を手短に物語ってさらに次のごとく付言した。
「で、西村の娘から聞いたことというのは、桝本は先年家内を亡くし、あの年で大胆にも西村の娘に恋慕して直接に結婚を申しいで、むろんみごとにはねつけられたということです」
長谷川がこれは意外といったような顔をしていると、冬木刑事は、
「ははあ」
と考え込み、
「そのことを西村は知っていただろうか」
と訊ねた。
「いや、まったく知らなかったそうだよ。だいいち、そんなことを言い出せば冗談として笑われてしまうに決まっているから、娘だけにあつかましくも交渉をしたものらしい。現に昨日、悔やみに行きながら娘に、も一度考え直してくれと言ったそうだよ」
「なるほどね」
と、冬木刑事は言った。
「これでさっき、舟木がストライキを起こすよう工員を煽動した張本人が桝本だと言った言葉が理解される。